ミルウォーキーの革新性と高品質に対する周囲の評判が高まるにつれ、他の業界の専門家は、生産効率を向上させるために同社の製品を利用するようになりました。 ミルウォーキーは、扱いやすく高耐久性のある、サンダー/グラインダーを求めていた溶接工のため、完全にバランスの取れた軽量6.8kg (15ポンド)かつ754W(1馬力以下)クラスの製品を開発しました。 また戦後には、キックバックを軽減し、よりスムーズな操作を可能にするスプリングクラッチ機能が搭載されミルウォーキーのサンダー/グラインダーが非常に人気を集め、後にこの機能は丸鋸にも実装されました。ミルウォーキーの設計者はこのような有益な機能の開発だけにとどまらず、その後、電動工具業界で象徴的となる先駆的な製品を数々生み出しました。

戦後初めに脚光を浴びたのは、1949年に発明された電気技師や配管工が30cm程の閉鎖されたスペースで作業を行うことができる1/2インチの直角ドリルでした。次に大きな話題を寄せたのは、1951年に販売されたSAWZALL™レシップソーで、この画期的な製品は初のポータブル式の電動ハックソーで、3つのパーツが往復運動発生をする(レシプロ)構造を搭載しています。また、日常的に必要とされる重労働にも耐えうる高い耐久性がある、SAWZALL™レシプロソーブレードの登場により、あらゆる種類の材料を切断することが可能となり、その多用途性により市場のSAWZALL™レシプロソーへの注目度が一気に高まりました。